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なぜ介護の仕事は離職率が高い?経験者が語る真の理由とは?

一般的に介護の仕事は離職率が高く、同職場での定着率が高いと言われます。

 

高齢者介護の業界に携わってきた経験からも、間違いではないと思います。

 

私が、老人ホームに入職した際、「半年たったら(新人ではなく)一般職員、2年たったらベテラン職員」と先輩から言われたものです。

 

介護に携わってきた経験をもとに、なぜ、介護の仕事は離職が高いのかを考えてみました。

 

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理想と現実のギャップ

福祉系の学校や、講座で理想的な介護の理念や考え方を学んできた方にとって、

 

実際に仕事をしてみると、理想と現実の違いに戸惑い、ストレスを溜めてしまうということがあります。

 

現場では、特に慣れない間は「利用者の話に耳を傾ける」などという時間が、非常に取りにくく、申し訳なさを感じながらも業務をこなさないと全てのスケジュールが乱れてしまうのです。

 

しかも、その忙しさの中でも利用者の訴えは多く、クレームをぶつけられることもあり、志が高い人ほど、理想と現実のギャップに苦しみ、ストレスが積み重なることで「離職」が頭をよぎるようです。

 

 

家庭との両立の難しさと、サービス残業がまかり通る現場。

どの仕事でも、家庭との両立は簡単ではないと思います。しかし、介護で言えば、夜勤がある現場や365日フル稼働の職場も多く、結婚や出産の節目での退職は多いと言えます。

 

時短勤務や平日の日勤のみの条件に変更し、子育てをしながら働く方も稀にいらっしゃいますが、人一倍頑張っていると周囲から認められていない場合は、その他の職員から白い目で見られる傾向にあります。

 

なぜなら、どの現場も、人員はギリギリで、そのしわ寄せが同僚にくるからです。

 

そして、まだまだ介護はボランティア精神に支えられていると言えます。

 

例えば、行事の準備を夜遅くまでしても給与は出ない、利用者の感情が落ち着くまで傍で話を聞いていたのも残業には当たらない、などです。

 

それらの部分で、対価の要求をすることは福祉的な心ではないという考えがありますし、雇用者も何から何まで給与をだす余裕がありません。

 

家庭がある方にとっては休日の行事参加やサービス残業がある職場は大きな負担になるでしょう。

 

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体力が必要だから・・・

力仕事も多く、休憩も取りにくいほど忙しいことがあり、年齢を重ねるほどに、現場を離れる職種に転換するか退職を選ぶ方が多いです。

 

同じ条件の介護職で、軽介助だけという選択は、前述の通り、ギリギリの人員では困難なことがほとんどです。

 

一方で、退職せずに職種を変更することは、大きい法人の中でも狭き門です。力仕事を伴わない職種は、直接介護する職員数より圧倒的に少ないからです。

 

小さい事業所であれば、他の職種自体の選択肢がない場合もあり、体力の低下や腰痛などを感じたら、退職を考えることがしばしばあります。

 

 

まとめ

介護の仕事に関わっている中で、多くの方の退職を見送ってきました。

 

上にあげた理由が多かったと記憶しているのですが、人から聞く話では人間関係の悪さなども多いようです。

 

しかし、退職に対する心理的バリアが他の職業よりも低いように思えるのも確かです。

 

それは、一旦辞めても同職種につきやすい、途中入社でも離職率が高いためキャリア形成に大きな影響が出ない、そもそも低賃金で昇給が少ない等、退職を選びやすい環境にあるからではないでしょうか。

 

そして退職が、より現場を忙しくし、さらなる退職者を生んでいます。

 

介護報酬が増えないと難しいかもしれませんが、介護業界としては、賃金の見直しを継続して行っていくことや、人員配置に多少のゆとりを持ち、働き方を選べる選択制の整備が求められます。

 

また、介護の仕事に就く方にも、専門職としてのプライドを持ち、職業価値を高める努力をしてほしいと思うのです。

 

誰でも、そして多くの知識がなくても、体力と忍耐力があればできる仕事と思われている節があることも、低賃金の原因ではないでしょうか。

 

介護はやりがいのある専門職です。良い介護士は、まさに腕の良い職人のようですし、医師や看護師にも一目置かれています。

 

介護職の価値が世間にも、実際に働いている人にも根付き、より安定した介護を提供できるよう、長く務めることができるように変化していくことを願っています。

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