小規模多機能施設を簡単解説!メリット・デメリットについても!
デイサービス、ショートステイなど数多くある介護サービスの中でも、今回は小規模多機能施設に注目していきたいと思います。
と言うのも、意外とこの小規模多機能施設は「どのようなものなのかいまいち分からない」という声が私の周りでも多く聞かれていました。
分からないなら分かり易いようにまとめてみようということで、今回は小規模多機能施設とはそもそもどのようなところなのかというところからご紹介します。
小規模多機能施設とは
まず、この施設は利用する方々の「自宅での自立」を様々な方法を用いて支援するということを目的とした施設になります。
その方法とは施設の利用方法にあります。具体的には
- 通い(決まった時間の間だけ施設を利用する)
- 宿泊(決まった時間、日数の間だけ施設を利用する)
- 訪問(利用する方々の希望や容態に合わせて訪問する)
この三つの方法を一か所の施設で選ぶことが出来るというのが小規模多機能施設の「多機能」の部分にあたるわけです。
そして、この施設はあらかじめ定員が
- 通いは概ね15名以下
- 宿泊は概ね9名以下
と決められており、この部分が「小規模」にあたります。
そしてこのような環境の中で日常の生活の支援や機能訓練(簡単に言うとリハビリ)を行うわけですが、この施設を利用するメリットは一体なんでしょうか?
小規模多機能施設のメリット
さて、私が考えるメリットとしましては次の三つです
- 通い、宿泊、訪問どのサービスを利用しても職員が同じ
- 人数が少ないからこその個別対応
- 1つの事務所で契約できるので手間がかからない
どのサービスを利用しても職員が、同じであるというのはこの施設ならではのメリットですね。
色々なサービスを多く利用していると、伝達漏れや職員によって話しにくいということが出てくることもあります。
でも、職員が同じならば顔を合わせるうちに話しやすさも生まれてきますし、何より重要な情報の伝達漏れの可能性を最小限にできます。
これはご家族の皆さんも安心して利用できるかと思います。
また、対応人数が限られているので一人一人により多くの時間をかけて接することが出来ます。
よって、個人の要望に応えられる機会が他の施設よりも多くあるので、より満足した生活を利用される方も送ることが出来るでしょう。
近年は生活の質の向上に注目されているためそのような点で言うと非常にありがたいですね。
最後に契約の手間について注目しましたが、施設利用は本当に多くの資料に目を通さなくてはなりません。
利用サービスが多いほど契約までの道のりが長くなるわけですから、この三種類のサービスの契約を一度に行うことが出来るというのはご家族の負担もかなり軽減されるように思います。
しかし、デメリットも…
ですが、もちろん良い話ばかりではありません。
私的に思うデメリットと言えば、
- サービスの一部だけを他事業所に依頼することが出来ない
- 契約者が増えると利用できなくなることもある
この二点です。
例えば、通いは最高なんだけど、宿泊だけがどうも本人が合わないようなので宿泊だけを他のところで探そうと言うことは出来ません。
先ほど説明した通り、複数のサービスを一か所で契約することになる小規模多機能施設では一つのサービスのみを外すということは出来ないのです。
言わば、契約は『通い、宿泊、訪問』が3つで1つのパックになっていると考えればわかりやすいでしょうか?
そして次にこれも先に説明した通り、定員が限られているので利用当初は人数に余裕があったので自由に時間を決められたのに徐々に人が増えてきたので利用できなくなったということでトラブルになることが多いです。
メリット、デメリットともに小規模多機能であるが故のものではあるのでこの点には気を付けて判断してほしいですね。
終わりに
施設としての機能や私なりの見解を書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は小規模多機能型施設がどのようなものなのかを知っていただく為に、大まかな要点のみをピックアップしてご紹介しました。
詳しい内容を知りたい時は、こちらのサイトをご参考ください。