介護職の離職率と離職理由の関係!将来性はどうなの?
介護の現場は「きつい」「汚い」「給与が安い」と3Kの揃った職場ですが、このところ男性職員も増えつつあります。
しかし、将来を考えると男性の場合は主任以上の役職に就かなければ、家族を養っていくことは難しいので、共働きが前提となります。
そこで今回は、このまま介護職を続けていくべきか、辞めてもっと生計を立てられる仕事に就こうか迷っている方に、
介護職の離職率と主な離職理由をご紹介し、今後の選択肢の一つとして考えて頂ければと思います。
介護職員の離職率
介護職自体の離職率は皆さんが思うほど高くはありません。特に女性の場合は結婚しても続けている人も多く、
福利厚生もしっかりしていることから若い人でも安心して働けるメリットは十分あります。
他の施設に移り、一からやり直すよりも慣れた職場で長く続けた方が昇給もありますし、何よりも利用者の方に情が移ってしまうことも多いはずです。
しかし、職員にも色々な人がいますので、相性というものがあります。
大抵の場合は、シフトを組む主任クラスの責任者が一緒の勤務にならないよう配慮しますが、人も少なくギリギリの職員で回している施設ではその余裕はありません。
複雑化する人間関係
介護職員には2通りの性格があり、ハッキリものを言う人と、静かな人がいます。
どちらにしても人を扱う仕事なので、どちらかと言えば物事をハッキリ言う人の方が多いのです。
それは仕事上の性質からかもしれません。また、それぞれスキルも異なります。
上手に立ち回れる人とそうでない人がいます。見ていても、それは職員の目にもとまります。そこで、人間関係が複雑になるケースがよくあります。
例えば、入浴の介助を行う際に普通のお風呂には介助に入るのに、機械浴(座ったままもしくは寝たまま入れる浴槽の機械風呂)には携わらない人がいるとします。
一緒に入浴介助に入って、何度かやっていると「あれ?」と思う時があります。
機械に弱いのか、それとも怪我をさせてしまうのが不安なのかは解りませんが、良い気持ちはしませんね。
通常の入浴は一人で歩ける人が多いですから、手を支えて滑らないように気をつけるだけで良いのですが、機械浴は必ず介助が必要になりますので、労力的にも異なります。
一生懸命な人ほど離職率が高い
利用者の側に立ち、一生懸命に仕事をする人の方が離職率は高いように思います。
何故ならば身体的も精神的にも限界がくるからです。
通常の人が70%の力で仕事をしているとしたならば、一生懸命な人は100%以上の力を出し切ってしまうはずです。
どう考えても続くはずがないですね。また、そのような人は人に任せるより、自分でやってしまった方が早いとも考えます。
つまり、いろんな物を一人で行う結果になってしまい、他の職員はそれに甘える形になります。だから、心身ともに続かなくて辞めて行く人が多いのです。
まとめ
介護職員全員のスキルが一定以上であり、懸命に仕事をしているならば考え方も異なりますが、介護職をプロとして自覚して仕事している人ほど報われないような気がします。
しかも、男性職員は収入的にも厳しいものがあり将来的な事を考えた場合、もっと収入の多い職種に転職した方が良いかもしれないと考えてしまいますね。
もしくは、このまま介護職員として必要な資格を取得し、役職に就くことも考慮する余地はあると思います。
介護職を続けるか否かは、今後の人生において重要な岐路となるでしょう。よく考えた上で決断するようにしたいものです。