認知症介護と薬の管理!飲み忘れ防止や上手な飲ませ方とは?
薬。認知症の進行を抑えたり、病気を治すために服用している方も多いかと思います。
そして服用の方法は非常に重要で用法・容量を守ることで初めて効果が発揮されます。
よって薬は貰った時点でご家族が管理するべきでしょう。
では、何故ご家族側の管理が必要なのでしょうか?
薬を嫌がる人もいる
認知症の診断を受けた本人はその状況を受け入れるまでに時間を要します。
「薬なんて飲まなくても大丈夫だ」という思考に至る方が多いのも事実で、私の祖母がそうでした。
最初は祖母に管理を任せていましたが、のちにゴミ箱から大量の薬が出てきて状況は一転。
もちろん、管理は家族で行い、服用の際にはこちらから薬を渡し、飲み込みを確認していました。
薬を嫌がる祖母も、孫から渡されれば笑って服用していましたね(笑)
ただ、どこの家庭にも孫がいるわけではありませんので、例えば文明の利器を使うのもいいでしょう。
今はタブレットがあればいつでも顔を見ながら話せますよね。
服薬の際にタブレットを使って…と言うような斬新な方法も割と現実的にありだと思います。
海外の介護施設では実際にタブレットやパソコンを使用してご家族と会話を楽しむことも珍しくないそうです。
薬の管理には
薬の管理をご家族が行うということになった場合。ご家族が忘れてしまうということもない話ではありません。
そこで皆様にお勧めしたいのがこちらのようなアラーム付のピルケースです。
出 典:アデッソ株式会社
製品名:お薬の時間ですよ アラーム付ピルケース
1週間分のピルケースにアラームがついており、服薬時間になると音声ガイドが流れるという優れものです。
前にスウェーデンの施設について調べた時に発見したもので、このピルケースで認知症の方が服薬管理を自身で行っているという特集を見ました。
しかし、自宅で介護している場合には本人に使用を促すかどうかはそれぞれの性格によるとしか言えません。
海外の施設では各部屋に安全を守るための観察モニターがあり、全個室を管理できるようになっており、服薬をしなかった場合には、直接部屋を訪れるか、モニター付きのインターホンからテレビ電話で服薬を進めるところもあるそうです。
逆を言えば飲まなくても促すことのできる環境があるから、本人に管理を任せられるということですね。
しかしながら、このピルケース非常に便利ですので購入を検討してみてはいかがでしょうか?
薬を嫌がる時の服薬補助製品
薬を飲むことに抵抗を持ち、絶対に飲みたくないという方の場合は、服用につかうゼリーを使用するのも良いかもしれません。
人によってはオブラートを使用することも検討に入れると良いでしょう。
本人が飲みやすいスタイルで納得されるのであれば試してみるのも手です。
中にはジュースなら飲めるという方もいます。これに関しては薬の副作用が出ないか医師に確認し、大丈夫ならばいいのかなと個人的には思います。
飲まないよりはマシですからね(笑)
終わりに
介護は自宅で行う場合、いかにして限られた空間、時間、金銭の中で効率よく行うことが出来るかを考えて行うことが大切です。
今回の服用に関しても、薬を飲みやすい環境が重要ですし、本人が飲みやすい状態を作り、時間を守るために色々なグッズを使用する、という過程はほぼ同じです。
いかにして自分と相手が楽に出来るかと言うことを考えると必然的に効率的になっているものです。
楽をしていいんです。その為に介護用品が存在しています。
介護用品は自分で調べて、合うものを購入またはレンタルして使ってみましょう。
知識をつけることが結果としてお互いの楽に繋がります。
文明の利器や介護のプロに頼り、楽をして納得のいく介護をしていきましょう。