介護のお役立ち情報を配信中!

介護の仕事の不安イメージ!賃金や残業の実態とは?

私達が勤めている介護の仕事が、世間でどんな風に思われているのかをご存知ですか?

 

少し前にニュースになっていましたから、ご存知の方も多いとは思いますが、中学高校の教科書で【重労働で低賃金】と紹介しているものもあるようで、世間一般的には決して良いイメージは抱かれていないようです。

 

業界で働いている私達にとっては、本当に由々しき事態なのですが、実際のところはどうなのでしょうか。

 

客観的に比較できる【賃金】にスポットをあてて見ていきたいと思います。

 

スポンサードリンク

 

 

 

離職理由

介護の仕事を離れるにあたり、最も多い離職理由は【職場の人間関係に問題があったため24.7%】だそうです。

 

これは公益財団法人 介護労働安定センターが行った、平成25年度の介護労働実態調査によるものなのですが、注目すべきは、4位の【収入が少なかったため17.6%】と5位の【自分の将来の見込みが立たなかったため15.1%】です。

 

将来の見込みが立たないという言葉には、収入に関することも含まれていると推測できますから、賃金に関する問題は、離職理由の上位に位置付けられていると思われます。

 

 

 

賃金は本当に少ない?

そもそも介護業界の賃金は本当に少ないのでしょうか?

 

厚生労働省のホームページにある【介護職員処遇改善交付金について】の制作レポートの中に、『平均年齢・勤続年数に違いがあり、単純な比較はできないが、介護職員の平均賃金の水準は産業計と比較して低い傾向にある。』という文言を見ることができます。

 

同資料によると、決まって支給される現金給与額は、産業計の328.8千円に対して、福祉施設の介護職員が215.8千円となっています。

 

私の職場では平均するとおよそ208千円位ですから、地方によって、また施設や個人によっては、それなりの差があることが推測できます。

 

ただ業界全体で比較すると▲113千円ですから、どちらにしても給与的には多くの人が感じているように、少ないと言えます。

 

そして現在定められている介護職員処遇改善加算は最高で27千円の加算が認められていますが、全ての事業所で算定されているわけではなく、また算定したとしても▲86千円の開きがあります。

 

 

 

残業が多いから?

勤務時間に関しては、私の知る限りでは、法定労働時間週40時間を超えさせるというところは少ないようです。

 

現場の人間は特にですが、分単位でさえ、残ることを嫌います。

 

ではなぜ重労働というふうに紹介されているかですが、動けなくなった方を抱えたりしなければならないこと、暑い中入浴の介助をしなくてはならないこと、しかも荷物を運ぶわけではないので接遇も要求されることがそう捉えられている原因かな、とこれは推測ですが思います。

 

また当直に入る方達は時間が不規則になる面も含めて重労働といったレッテルが張られる原因となっているのでしょう。

 

スポンサードリンク

 

 

 

本当の問題

冒頭であげた、介護の仕事が【重労働で低賃金】と教科書に紹介されているという件に対しては、介護関連の6団体より表現の修正が求められているようです。

 

介護業界のイメージが悪くなり、人離れが生じる可能性がありますから、そのことを問題視して今後も声を上げていく必要はあるのでしょう。

 

しかし本当に問題なのは、紹介されている内容が、事実をねじ曲げた内容というわけではなく、この業界で働いている私達にとっては、現状からそう大きく離れていない事実だということです。

 

 

お小遣いを上げることができる?

そういった状況にも関わらず、介護保険は改正の度に減額傾向にあります。

 

つまり介護業界は利用者や事業所こそ増えていますが、働く私達にとっては、給与の面から考えると、楽観視出来る状況ではないということです。

 

家計で置き換えてみると、減給(=介護保険のマイナス改定)があり、今後も給与(=事業所の収入)が落ちていくことが予測される中、子供達(=職員)の小遣い(=給与)を上げることができるか、という話です。

 

下げることはできないけど上げるなんてとんでもないと考えられる方が多いのではないでしょうか?

 

 

 

介護は算術?

昔から『医は算術にあらず』と言われていますが、医療業界では医療改正の度に、協会を通じて報酬を落とさないように必死に声を上げています。

 

それに対して介護業界はというと、医療系の協会と比べて属している人が少ないということもあるのでしょうが、ひとりひとりの声自体が小さく、改正に影響を与え得るとはとても思えない状況です。

 

報酬改正や待遇面に関して声を上げることで、介護を算術に落とすと考えている方がいるとすればそれは大きな間違いです。

 

報酬を下げられるということは、私達のしている仕事が評価されていないということです。

 

評価をされていない業種に人が集まるでしょうか?人が集まらない業種に未来があると思えますか?

 

 

 

まとめ

仕事を続けている介護職員からは『便りにされる』『感謝される』『喜んでもらえる』等、他の仕事からは感じ得ることのできない『やりがいがある』という声を聞きます。

 

自分達のしている仕事に対して誇りを持ち、自分達の待遇を変える努力をしていかなければ、介護業界には、今後益々人が集まらなくなり、やがて存続自体危うくなるでしょう。

 

待遇を変えるために私達ができることは、自分達の仕事に誇りを持ち正当な評価をしてもらうことです。

 

評価してもらう先は何も勤めている法人だけではありません。

 

勤めている法人の収入が落とされれば、職員の待遇が良くなる訳はありませんから、介護保険にもっと関心を持ち、改正時には一丸となり行政に対してマイナス改定に反対の声を上げていく必要がります。

 

介護の仕事は、これから益々必要になってくるやりがいのある仕事です。

 

この業界を守っていけるのは他ならぬ、現在身を置いている私達以外いないのです。

 

スポンサードリンク
コメントは利用できません。