介護疲れとストレス!ためないで長く続けるための極意とは?
身内の介護をしていると、徐々に疲れが溜まってストレスになっていきますよね。
私も祖母の介護をしており、私が主介護者としてやっています。嬉しいこと・楽しいこともたくさんありますが、それだけではないのが介護というものだと思います。
つらいこと・大変なことは疲れになり、ストレスに繋がります。ストレスが溜まると、それこそ介護うつやご本人につらく当たってしまうということにもなりかねません。
そうならないためにも、介護を続けていくにあたり大切であろう「心の持ちよう」を、私の経験にもとづいてお話ししようと思います。
介護疲れをストレスにしないために①:完璧を求めない
介護というものは、誰でも最初は初心者です。また、人それぞれで対応が変わってくるため、毎日が勉強だと考えた方がいいと思います。
私も祖母の介護をするようになってある程度の年月が経ちますが、毎日「おばあちゃんノート」に、気付いたこと・改善点を書き出して少しずつ今のスタイルを作り上げてきました。
もちろん今でも勉強中であることは変わりないので、ノートは欠かさずつけています。少しずつ成長していく介護において、完璧を求めることは自分を苦しめてしまいます。
「あの時こうしておけばよかった」「どうしてこれができなかったのだろう」と後悔するのではなく、反省だけしてさっさと次に繋げ、活かしましょう。
完璧な介護なんて存在しないのです。日々もがいて、格闘して、目の前の道を切り拓いていくのだと私は考えます。
介護疲れをストレスにしないために②:できないことよりできることを考える
介護を必要とされる方々は、今までと比べてできないことが何かしらあるものだと思います。
たとえば認知症の場合、ある行動の方法を忘れてしまって従来通りにできないということも起こってくると思います。
「あの時はできたのに」と思ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、そう思ってしまうと自分も、そしてご本人もネガティブになってしまいます。
そこで、「できないことよりできること、できたことを大げさに喜ぶ」という方法をオススメします。
たとえば、自分でお箸を使えなくなったと嘆くより、今はフォークを使って食べられているのだと喜ぶのです。そして、ご本人をめいっぱい褒めてあげましょう。
きっとそれが活力になり、またできることが増えていくかもしれません。
介護疲れをストレスにしないために③:介護はお先真っ暗なわけではない
よく、「介護は昨日できていたことができなくなることの繰り返しだ」と言いますよね。私の経験上、そんなことばかりではありません。
もちろんできなくなることもありますが、逆に昨日できなかったことができるようになることもあるのです。
私の祖母の場合は、目を開けていられるようになった、ごはんが食べられるようになった、お椀を持てるようになった、等があります。諦めなければ、道は開けるのです。
それに、未来に光を見ずにやっていけるほど、人は強くないと思います。根拠のない自信でかまいません。
今がどれだけ真っ暗でも、明るい未来を見つめましょう。きっとその姿勢は、ご本人にも伝わるのではないかと思います。
心の持ちようで介護疲れをストレスにしないようにしましょう
私にとって介護は、「私がくたばってたまるか」と、根性と気合いで走っているようなものです。
しかし、こう言ったものの、根性論で何とかなるほど介護は楽なものではないと思います。
そこで重要になってくるのが、やはり「心の持ちよう」なのではないでしょうか。
結局は根性がものを言うのかもしれませんが、背負いすぎず、肩の力を抜いて、なるべく気楽に介護と向き合えばいいのではないかと思います。
人にもよりますが、介護は短距離走ではなく長距離走です。スタミナ切れを起こさないよう、ご本人に寄り添いながら走っていきましょう。